2023年3月9日 (木)
「右下の奥歯を治療途中で放置していたら、歯茎にできものができて違和感がある」とご来院されました。
患者様は「歯茎のできものが、大きくなって潰れてを繰り返しているので気になる」とのことで拝見したところ、右下の奥歯(第1大臼歯/6番)の金属の土台(メタルコア)と歯の間が虫歯になっていました。
歯茎には膿の出口となるできもの「サイナストラクト」ができており、歯を叩くと痛みがある「打診痛」がありました。
レントゲン写真を撮影したところ、根っこの周りの骨が膿によって溶けてしまった「根尖病巣」が確認できました。
虫歯ができて、根っこの先が細菌に感染してしまったものと診断しました。
右下奥歯のメタルコアと虫歯を除去した後、根っこの膿をかき出す治療「感染根管治療」を徹底して行いました。
治療中は、ゴムのマスクをつけて「無菌的処置」を行い、根っこの中に唾と共に細菌が入り込まないように細心の注意を払いました。
その後、金属の中でもなじみがよく腐食しにくい「チタン」で土台と被せ物を作製し、装着しました。
根っこの治療後、歯茎にあったできものはなくなりました。
歯を叩いた時の痛みもなくなりました。
金属の被せ物を付けた後も違和感や痛みなどもなく、しっかり嚙めています。
治療を終えた後も、歯磨きやメンテナンスを行わないと虫歯や歯周病のリスクが高まります。
■年齢・性別
20代女性
■診療種別
保険診療
■治療期間
約4ヶ月
■およその費用
約14,000円
(保険3割負担)
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